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「手くん、こんにちは。」

「なんだ、きみたちは体の中の者たちじゃないか。」

「手くんに、聞きたいことがあるんだ。」

「なんだい。」

「君かい、体の中に悪い毒を入れているのは。」

「毒? なんのことだい。」

「食べ物じゃなくて、白いけむりが出るものだよ。」

と、口くんが言いました。

「食べ物じゃなくて白いけむりが出るもの? うーん〜〜〜、なにかなあ?」

手くんは考えました。

「わかった、タバコだ。」

「タバコ??」

みんなは、顔を見合わしました。

「口くんのところへタバコを持っていくのはたしかにぼくだよ。でも、ぼくはある人に命令されてやっているんだ。その人の命令なしでは、ぼくは、動くことができないんだ。」

「その人とは、いったいだれなんだい? その人が命令して、ぼくたちの体の中に毒を入れて、みんなを困らせているんだ!」

「手くん、その人とは、いったいだれなんだい。」

「それは、脳みそくんだよ。」

「脳みそくん??!!」

と、みんなは、びっくりして叫びました。

「じゃあ、みんなで脳みそくんのところへ行ってみよう。」

みんなで脳みそくんのところへ出かけました。