(8) 「血管くん、こんにちは。きみは、なぜこのごろ、ぼくを通してくれないんだい?」 「やあ血液くんか、ぼくのせいじゃないよ。ぼくも病気なんだよ。」 「へえー、きみも病気?」 「そうだよ、最近体の調子が悪くって、どんどん体がかたくなるし、ぼくのが狭くなってしまっているんだ。それで、きみを通したくっても、通せないんだよ。だれかがどんどんぼくの体の中に毒を入れているんだよ。ニコチンとかタールとかいう毒だということはわかっているんだ。」 「だれがそんな毒を入れているのかなあー。ぼくの大事な友だちの、心臓くんに聞いてみよう。」 と、血液くんが言いました。 「それじゃあ みんなで心臓くんのところへ行ってみよう。」 |