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「血管くん、こんにちは。きみは、なぜこのごろ、ぼくを通してくれないんだい?」

「やあ血液くんか、ぼくのせいじゃないよ。ぼくも病気なんだよ。」

「へえー、きみも病気?」

「そうだよ、最近体の調子が悪くって、どんどん体がかたくなるし、ぼくのが狭くなってしまっているんだ。それで、きみを通したくっても、通せないんだよ。だれかがどんどんぼくの体の中に毒を入れているんだよ。ニコチンとかタールとかいう毒だということはわかっているんだ。」

「だれがそんな毒を入れているのかなあー。ぼくの大事な友だちの、心臓くんに聞いてみよう。」

と、血液くんが言いました。

「それじゃあ みんなで心臓くんのところへ行ってみよう。」