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18 「喫煙者は早死にする」をJTはポロッと認めています!! |
2006/2/9(木)18:18 - smokefree - 1755 hit(s)
17にも関連しますが,
今回の診療報酬のパブコメの禁煙治療の保険適用・給付関連で,JTはHPで
【たばこを吸われる方々には本当に吸われない方々より多額の医療費がかかっ
ているのでしょうか?】
http://www.jti.co.jp/JTI/attention/20060123/03.html で
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「疫学に基づく最新の調査報告(※2)には、喫煙者が喫煙関連疾患で死亡し
ない場合に、他の病気にかかって発生する医療費や年金の『潜在的節約分』に
ついては、手法上の限界があり、算出は行っていない。」と記載されています。
この「潜在的節約分」が計算されていないことが、上記推計値と健康保険組合
等の実支払額調査の結果とが大きな差を示している理由の一つとなっている可
能性があります。(A)
私たちは、今般の禁煙指導の健康保険適用に関する検討に当たり、健康保険組
合等の実支払額調査を無視し、疫学に基づく推計値しかも最高額のみを基に議
論が進められることは問題であると考えます。 (B)」
−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
と主張しています。
【私のコメント】
この『潜在的節約分』(potential savings)とは,※2(油谷ら)の70pによれば,
「喫煙関連疾患で死亡した場合には死亡時点以降には新たな医療費は発生しない
が,死亡しなかった場合には,他の病気にかかり,医療費が発生することになり,
喫煙に起因する死亡は医療費の節約をもたらす場合があることを指す。Collinsと
Lapsleyはこの額は,かなり大きくなると指摘している。同じ問題については年金
についても生じると言及している。」
とのことなので,
(A)は結局
「疫学推計では喫煙者の医療費が高くなる,というのは,『潜在的節約分』が計算
に入っていないので誤りで,高くはならないはず」と言っている訳で,それを基に
(B)を述べています。
これは結局,「喫煙者は早死にする」(だから喫煙者の医療費は節約されている),
をJTは結果的に認めていることになるので,
JTは,ここでポロッと,「喫煙者は早死にする」ことを自ら認めたことになった
訳です!!
(なお,健保データでは差は出にくいことについては,以下の(1)(2)などで述べま
した。 http://muen2.cool.ne.jp/jyoho/jyoho.cgi?log=&v=17&e=res&lp=17 )
ps
JTは,「喫煙は健康上のリスクを伴う」ことは認識しているものの,「喫煙する
かしないかは、喫煙の健康への影響・リスクに関する情報に基づいて個々の成人の
方がお決めになるべきもの」と考えております。とのこと。以下の後半,及び資料
3−1を参照ください。
厚労省の地域保健健康増進栄養部会第19回2005/11/8/議事録公開
http://muen2.cool.ne.jp/jyoho/jyoho.cgi?log=&v=5&e=msg&lp=5
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